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娯らっく

ごらっく

若い頃は、漫画を応募していて、面白いのがいいんだろう! と思っていましたが。サイトを作っていろいろな人の目に触れたりして、たどり着いたのは。なんでもかんでも面白いだけではよくないのかな? という気持ちです! そうして、時々、社会派の作品を書くようになりました。

檻の中の ネズミは 何を考え

檻の中の
ネズミは
何を考え
日々を生きているのだろう

過剰なる
繁殖を
恐れられ
つがいを
あてがわれるでもなく

ただ
一匹
ぽつんと
たたずみ

餌をはんでいる

奴は
何を考え
日々を生きているのだろう

与えられる
餌を食(は)み
与えられる水で
のどをうるおし

時の許すまま
ただひたすら
惰眠をむさぼり

一体
何も感じないのだろうか?

果たしてこれは
幸せなのだろうか?
何もかもをあてがわれ
ただそれを費やすだけの日々
閉じられた世界で?

わからない

だけど
ネズミは
しばしば
檻を食(は)む

がりがりと
前歯を
つきたてながら
食み続ける

ああ
やっぱり
お前のような
ちっぽけな生き物でも
これだけの
人生では
満足できぬか

お前が
日々
食みつづけ
それに耐えられなくなった
檻が破れ

そうして
お前が
いつの日か
檻の外に飛び出した時

そのとき
お前は
真っ先に何をするんだろうな?
お前はいったい
何をしたいのだろう?

外界に
何を期待し
今も今
檻を食み続けるのだ?

「あんたって詩人なの?」
https://gorakku.moo.jp/goro/index.htm

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