コンビニでアルバイトをする高校三年生の桃ノ木 色花(もものき いろは)は常連客の美青年、一色 玲一(いっしき れいいち)のことが気になっていた。というのもこの男、まとっている「色」が毎日違うのだ。時には真面目な青年として来店し、時には高飛車な女性のように振る舞う。またとある日には無邪気な男子学生、温厚な老人、寡黙な少女……と彼の体には五つの「感情(色)」が宿っているのではないかと疑問を抱く色花。
人がまとう「色」が見える好奇心旺盛な色花は玲一の正体を暴くため、玲一の住む屋敷で働く決意をする。しかしその屋敷には玲一の他に若い青年、モデルのような美女、学生服を着た男の子、老年男性、年齢不詳の美少女が住んでいた。既視感のある五人に色花の
疑問はさらに深まっていく……