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加藤無理

男という生き物

 私は恋愛が描けない。描いたとしても恋愛になってない。人物描写が稚拙。無理矢理男と女をくっつけているだけだ。

 私は男を信用できない。男には魂がないのだと本気で思っている。

 犯罪者の9割は男だし、被害者の8割は女性。DVの被害者には男の二倍以上の女性がいる。

 女性は現実でもフィクションでも容姿差別されたり年齢差別される。女性には安心できる場所がない。

 女人禁制の場所は多くあるが、男子禁制の場所は少なく、更に男がズカズカと入ってくる。女性が築いてきたオタク文化は男が汚している。

所詮、男女平等なんて男に都合の良い平等モドキ。本当に男女平等ならばワンオペ育児なんて言葉は出てこないはずだ。

 女性は家事育児介護しているのに更に賃金労働をする。男は賃金労働をするだけで誉められる。

 男はちょっと優しくなっだけで評価され、女性はちょっと失敗しただけで全てが否定される。

 現実では男同士で殺し合っているのに、女同士の戦いだの女の敵は女だのと言われる。

バカみたい。

 女性同士の恋愛が描ければ良いけれど、それは更に難しい。

 男をひたすら殺していく女性を描きたいがそれも難しい。

「良い男もいるよ」「女の敵は女」という圧力が強すぎて疲れる。私は伸び伸びと男を処分する物語が描きたい。

 既に女性が当たり前のように死んだり殺されたり性暴力を振るわれたりしている。現実でもフィクションでも。

 せめてフィクションでも良いから男も苦しんで欲しい。そしてそれを娯楽にしたい。

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