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加藤無理

それなりの哲学

 自分を大事にしない奴が他人を大事にするわけがない。

 これは真理だと思う。自分を大事にする事は自分を律して自分の正義や信念に従う事だ。私利私欲に生きたり自己保身に走ったりわがままを炸裂したりするのはむしろ自分を蔑ろにしている。

 自分と他人は違うから、他人は自分とは違った信念や正義がある。いつもは距離を置くべきだが、それが無理な時は対話を工夫するしかない。

 これは人間の基本だと私は思っていたけれど、理解するどころか茶化す輩がいる。

 反差別運動を熱心にしている奴だけれど、「『自分を大事に』なんて安っぽい感情で笑えるwww」と茶化した。こんな奴が反差別運動をする資格なんて有るのだろうか。

 反差別運動するならば本当に自分を律して自分の正義や信念に従うべきだ。どんな人間でも差別主義者になり得るのが差別の恐ろしいところ。そこを理解しないで被害妄想を炸裂して他者を罵倒するばかりでは反差別運動しているとは到底言えない。

 本気で自分を大事にするには理性が問われるけれど、「安っぽい感情www」と、誤解する思考力の無さ。それこそ安っぽくて感情的だ。

 日本が二十世紀にとんでもない戦争犯罪をした事に本当に憤り批判するならば、他者を茶化すのは止めて理性的に歴史を振り返るんだな。私は日本人として理性的に歴史を振り返っているつもりだ。美化するつもりもないし、日本人に生まれて恥ずかしいと言うつもりもない。

 一部の過激な反差別団体が逆に日本人の思想を悪化させている。他者の哲学を嘲笑う者は自らの哲学を腐らせていく。

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