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裏 鬼十郎

うら おにじゅうろう

たまに変な小説を書きに来ます。

主業の準備をしながら

失われたたくさんの嗜好や思い出について考えていた。
たくさんの嗜好が、思えば私を支えていたと。
失くすことはマイナスではないし、ある人が教えてくれたけれど、体は、忘れないのである、きっと。
仕事中、たくさんの記憶が浮かび上がることがある。不思議な経験だ。

人間の忘却は神からの恩寵という言葉があるが、実際は記憶はどっかに刻み込まれていて、忘れ難い。
酷い想い出も、甘美な記憶も。きっと、生涯残り続けて、それらによって我々は彫られる像だ、きっとそうだ、そう信じたい。

今、大江健三郎さんの小説の書き方本を読んでいる。彼の作品に触れた高校時代の思い出が溢れ出し、困った。

じゃあ、その頃の詩でも。

チェシャ猫は ニヤリ 笑い
キミの耳許で こう言った
「どれが 
正しい道かなんて 
どこへ行きたいかに よるものさ」

だから!
キミは進むんだ


水煙管 吹き吹き 青虫は
キミを見るなり こう言った
「アリス?
見かけはそうだ
だけど中身は 角砂糖さ」

だけど!
キミは進むんだ
大きくなろうが小さかろうが

それとも茶会に呼ばれて
ポットに入れられ
紅茶の中に
消えるのかい?

みんな みんな 気狂いさ
君だって少しは そうさ

甘くて苦くて酸っぱくしょっぱい
全部ぜんぶお食べ
ぜひに楽しんで


ああ〜!
これは、メロディ付きの歌だったんですが、なんだか全て出てこない。
また出てきたら上げます。
今日は、おしまい。



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