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裏 鬼十郎

うら おにじゅうろう

たまに変な小説を書きに来ます。

理不尽



何も思わなかった頃に帰りたいくらい
真面目に向き合ってしまってた

君を過去の僕と重ねてた
君を理想の僕に仕立てようとしてた
あまりに理不尽


抵抗の手段のない君を責める
薄暗い快感に浸ってしまってた

君を過去の僕の捌け口にした
君の欠点を言い訳に手を挙げた
とんだ理不尽


もう距離を置こうね
きっと僕は
きみを傷つけて
きみは心を守るために
僕の話を上の空で聞くようになる

それは会わなかった未来より怖いよ
一緒なのに心が通じないなんて

あまりに理不尽
あまりに理不尽

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