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メラニー

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共感とサビ

 こんにちは。

 「共感」について深く考え始めると、底なしの泥沼なのであまり考え無いようにしているのですが、最近、特に共感という言葉を創作界隈で見ます。
 なので考えると無しに考えしまうのですが。

 確かに共感は大切なんですよねぇ。
 キャラクターにどのように共感してもらえるかというのが、やはりネックですよねぇ。

 それが大前提の話です。

 私はぼく球《たま》が好きなんですけれど。
 知ってますか?

 淘汰《とうた》されずに残っている名作って、名作たるゆえんがあると思っていて、時代を超えて面白いし共感があるんですよね。
 ベルばらも、はいからさんが通るも、とりあえず名作って言われるからな、と読み始めて読み終わった頃には、その世界の住人になっていました。
 ぼく球(ぼくの地球を守って)もそれ系なんですけれど。
 まだ読んでない方は読んでほしいのですが。

 今手元に本が無いので話数とかを正確には言えないのですが、最初は読むのがすごく苦痛だったんです。
 2週目からは苦痛じゃなかったけど。

 それは共感できるキャラクターがいなかったから。
 主人公のありすに共感ができなかった。

 お豆腐と歌う事が好きなくらい。あ、植物が好きというのもそうかもしれない。
 でも(転校してきて)人と馴染めないのも気が弱いのも、私にとって全部ひっくるめて日常過ぎたから、読んでいて苦痛で。
 
 最後まで知っている今は何処も共感できるから、今となっては何処から苦痛じゃなくなったのかは分からないのだけれど、春彦にありすが憧れて輪くんが外には出せないヤキモチをするあたりから、のめり込んでいった気がします。

 その後は楽しく読み進め木蓮の「劣等感しか持ったことが無い」的な発言で完全に共感しました。
 (私は人が羨むようなステータスは一つも持ち合わせていませんが)
 その頃にはどのキャラにも共感の嵐。
 とどのつまり、ズバリ面白いのです。

 これが一例。

 で、別のお話。
 私は藤田和日郎さんが大好きなのですが、最初に触れたのが「うしおととら」です。
 うしとらは、最初の時点で共感する要素がゼロだったのですが、初見の一話からズブズブに大好きだったのです。
 主人公・潮は片親で、健在の父親すぐに居なくなるろくでなし(一話の時点では)で、幼馴染のかわいい女の子が二人も気にかけていて、なんだかんだリア充。まぁ、望んでいない事態に巻き込まれて、大変な役目を担ってしまったかもしれない……という辺りは、ストーリーとしての魅力なので、共感とは少し違うかなぁと。

 他、銀魂とか、信長協奏曲(原作)は主人公がほとんどインサート(心の声)を発しないんですよねぇ。
 サブローに至っては、一番最初の「でえと」の時の一言くらいしかない。
 銀時は最初は共感のしようがないというというか。あれは新八に共感かもしれないけれど、共感と言われるとちょっと薄い気もする。

 もひとつ言うと、サブローに対しては未だに純粋に共感をしている人は居ないんじゃないかぁ?
 信コンの共感はミッチーをはじめ家臣や周りのキャラに共感するのだろうけれど。
 
 それでも、最初からのめり込んで、キャラに惚れてしまう。

 共感って物語をどんどん読み進めて、同じ時間を一緒に過ごして出来上がるものだから、一番最初からは難しいんですよねぇ。
 当たり前だけど。
 何度も言いますが、共感ポイントを作るのは大切なの事です。
 でも一緒の時間を過ごすと育つんですよね……嫌でも。
 だから物語を作り方をアドバイスする方たちが、目くじら立てるほど強調するところでは無いかなぁと。

 「この子、前にこんな事があったから、こうなんだよね……」とか
 「あの時にあんなことを言われたから~!」とか
 性格や生い立ちや立場に共感が出来なくても、一緒に経験することによって、他の人は知らないそのキャラの事情を知るわけで。
 それで勝手に共感に育つ。
 
 ナチュラルに共感を育てるには、共感を持ってもらうまでの間に離脱をされてしまうと元も子もない。

 なのでまとめると、
 共感は確かに大切だけれど、同じ時間を共に過ごせば共感は育つので、とりあえずは面白い話を書け。って事なんですよねぇ……

 藤田さんは物語作り方として、キャラクターや物語の完成形を円だとすると、漫画で描くのはいつもピザの1ピース足りない状態で書き、その1ピースを埋める物語を作る事がいいと話していて、そうすると読者は応援したくなると。
 
 しかし、何もかけていない円がどういう状態であるのかとか、その1ピースが何か、という事を読者が掴む前に離脱されてしまう。または、そっぽを向かれてしまう。
 それがなぁ。

 ほんと元も子もないですが、平たく言うと一から十まで最重要はストーリーなんですよね(汗)
 見せ方、根本的な物語の作り方……なんだろうな。結局。

 共感が育つまでの時間を埋めるだけの面白さ。
 心地よさでもいいし、テンポの良さでもいいし、映像や色が見える文章でもいいし、読み進めると頭が良くなりそうな予感でもいいし、その後の展開を面白いと匂わせる何かでもいい。

 その点、漫画は絵が魅力的だったり、きれいだったり、迫力があったりすると、それだけでも間がもつからいいかなぁと思ったり。

 近年、音楽業界でも、前奏が短かったりサビから入ったりする曲しかヒットしないというのと、同じですよねぇ。
 きっと小説も、サビを冒頭に持ってくるべきなんですよ、きっと。

 そうか。
 そのサビが近年の長いタイトルなのか……と。
 前奏なしでサビを披露しているわぁ~
 ふぁーーーー、なるほどなぁ……。ふぅ。敗北感。


 はぁ。
 私も実験してみるか……
 出来るか?

 ふぅ。敗北感。


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