古くから照明器具として用いられた「夜灯石」その不思議な輝きは、人々を魅了していた。
老舗高級照明制作会社、灯火照明工房の調達部に所属している守屋志之介と佐倉朱実は、夜灯石採取先として派遣された町で神沢学と出会う。
学は二人から、夜灯石採取のための現地ガイド、絵の技巧から記録係、また宿泊先と食事提供のバイトを引き受ける。三人はしばし親交を深めていく。
ある新月の晩、夜灯石が変異した街灯型の妖物に襲われ、朱実は瀕死の重傷を負う。
二人を助けるため、夜灯石の宿主に触れる学。
それがきっかけで、夜灯石の創造主である綿影法師に見初められてしまう。
見初められた者は命を搾り取られ、やがて死に至る。
学を助けるため、また志之介と朱実のある悲願達成のため、三人は存在すら怪しまれる夜灯石の全てを記したと伝えられている「幻楼花夜灯石図録」の探索に乗り出す。
しかし綿影法師の出現により、図録を手に入れようとする研究者団体や宗教団体が動き出す。また工房内の派閥争いも激化してゆき、それぞれの思惑が絡み合う。
果たして「幻楼花夜灯石図録」を手にし、妖しき輝きを我が物にできるのは誰か?
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