今宵もコツコツ
なんか微熱っぽい気がするけれどコツコツ更新。
一部抜粋。『私とあたし2』より。
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お客が帰り、部屋に一人になる。
あたしは、イソジンでウガイをするコトも部屋を片付けるコトも忘れ、バックから必死に携帯を取り出していた。
(ハル…ハル…)
何度も頭の中で、ハルの名前を繰り返す。必死になって、あたしはハルに電話をかけた。
『どうした?…』
すぐに電話に出てくれた。あたしの耳元でハルの声がする。
『ハ…ル…』
彼の声を聞いた途端、涙が溢れる。
声だけなのに、ものすごい『安心感』だった。ホッとして、あたしはハルに会いたくなった。
『ソラ?今…店?』
ハルは、すぐにあたしの状況に気が付いた。
『ハル…ツライ…帰りたい…っ』
その時、コールが部屋に鳴り響いた。
『プルルル…プルルル…!』
あたしの身体がビクリとする。
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