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そら

2003年〜2010年までHP『モモと空』で連載していた『私とあたし』(ノンフィクション小説)  その後、読者様からすすめられた『旧魔法のiらんど内』でも、2010年(12月1日)〜2012頃まで連載。(いちお完結)

約10年ぶりに戻り、2022年1月から、新しい魔法のiらんどIDに移行中&10年振りに連載再開です。

昔のようにしおりはなかなか増えないけれど、たくさんのPVありがとうございま…

今宵もコツコツ

なんか微熱っぽい気がするけれどコツコツ更新。
一部抜粋。『私とあたし2』より。


〜**···*・.・…*··*.…*··〜**···*・.・…*··*.

お客が帰り、部屋に一人になる。

あたしは、イソジンでウガイをするコトも部屋を片付けるコトも忘れ、バックから必死に携帯を取り出していた。

(ハル…ハル…)

何度も頭の中で、ハルの名前を繰り返す。必死になって、あたしはハルに電話をかけた。




『どうした?…』

すぐに電話に出てくれた。あたしの耳元でハルの声がする。

『ハ…ル…』

彼の声を聞いた途端、涙が溢れる。

声だけなのに、ものすごい『安心感』だった。ホッとして、あたしはハルに会いたくなった。

『ソラ?今…店?』

ハルは、すぐにあたしの状況に気が付いた。

『ハル…ツライ…帰りたい…っ』


その時、コールが部屋に鳴り響いた。

『プルルル…プルルル…!』

あたしの身体がビクリとする。

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