しがない関東の大学生の俺。学校生活は上手いこと手を抜いて、バイトをして、その金で推しの数十秒を買う。
こんなこと将来のことを考えたら今しかできないし、って思ったら俺は相当今を楽しんでる勝ち組だ。
そんな俺の前にその少女は闇夜とサイケミュージックと共に現れた。
「Hello World, This is Psychedelic. 」
ベルトで左右に付けられた低音重視のスピーカーに、ピストルみたいなスタイリッシュな拡声器。真っ白い肌や髪とはうって変わって、それらや薄っぺらい服は極彩色のペンキでもぶっかけられたかのような色をしている。
「あなたを助けに来たよ♡」
俺はその言葉の意味が分からなかった。