狭い場所でしか安心できず、落ちつけない。隅っこ男子、星甘哉。臆病な性格と仕草、小柄で小動物に似ているとよく言われるが本人には自覚がない隅っこ男子。入学した男子校は、内部新学生が少なく臆病な甘哉はどぎまぎしてしまう。
入学式の前で、慣れた様子の内部生、谷一生に出会う。
一生は、動作の可愛い甘哉にひとめぼれをしてしまう。
放課後の掃除道具を入れたロッカーで、大きくなった股間を一生に見られてしまう甘哉。
ロッカーでの出来事を黙っている代わりにつきあえと言う一生に、断りきれずにうなずいてしまう甘哉だった。
距離を縮めていく二人だが、甘哉は狭い場所でないとイケない性癖を隠していた。
実は、甘哉を溺愛する一生は厳格な家庭に育ち、可愛いものや小動物が好きだと誰にも言えないでいた。
関わりを深めるうちに深い関係に近づいていくが、狭い場所でしか安心できない甘哉はベッドの上で落ち着けない。出会いを通して、好きなものを好きと言えるように成長していきながら、手探りでお互いの心地いい関係を探っていく二人だった。
二人を取り巻く友人も、言えずにいた自分を少しずつ出せるようになっていく。