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万華

ばんか

夏の幻―名は体を―

こんばんは。
今回は、一部キャラクターのネーミングについて語ろうかと思います。





-----(以下、本編読了後推奨)-----









河藤、紀常、天宮、猪口、磯目はモチーフとした妖怪をイメージして名付けています。
夜見川村で生活している以上、彼らには人間社会における戸籍上のフルネームは存在しているはずですが、設定していません。あくまで彼らを表す名は作中に示したものだという感じです。

以下、作中ではぼかした彼らの「正体」について言及します。
そういうのが苦手な人は回れ右でお願いします。

……
………
…………
……………
OK?






河藤:河童(童→ドウ→藤)
メンバーの中ではわかりやすい方だったと思います。
川沿いに住んでて、ペットボトル飲料を持ち歩いて、きゅうりを育てていて、雨の日には何故か浮かんでいて。
当初のプロット通りに人外メンツの中ではメインを張ってもらいました。
雨の日に川に浮かんでいたエピソードは、晶とクロを離す口実という意図と、変人度(≒不思議度)稼ぎという意図がありました。
本人が言っている通り、磯目とは何にもありません。あくまで水辺に住んたほうが都合がいいので同居してるだけです。

磯目:磯女(女→メ→目)
当初のプロットからはだいぶ出番が削られてしまった人でした。
必然人となりや正体に近づく描写がされることもなく……。
5人の中ではぶっちぎりの影の薄さでした。
河藤が正式に継いでからは農協事務の傍ら、河藤の生活サポートと夜見還対象の素性詮索になる予定です。

紀常:妖弧(紀→キ、常→ツネ)
磯目とは反対に出番が激増した人で、どこか大らかというか一歩引いた河藤を補う役割になっていました。
最初はクロよろしく神出鬼没の道化役という立ち位置だったのですが、過疎化が進行する村で働かない若者がいるのは不自然ということで郵便局員に(定職がない役は河藤が既にいるのでバランスが悪いという判断も)。
性格も人をからかうタイプだったのが、割と口の悪いツンデレになりました。河藤がどこか大人の態度で引っ込んでしまうので、諸々矢面に立つことになりました。
河藤が正式に継いでからは、郵便局員の傍らの素性詮索、または平時の村の巡回が主な役割となります。作中みたいに発破をかけることがあるかもしれませんね。

天宮:天狗(天→アメ、狗→グ→グウ→宮)
クロの後見人でキーパーソンでもあったはずなのですが……。静観の態度を選択してしまったので、結果的にラストの種明かしの場面でのみの描写となりました。
設定作成時は「偏屈爺」……厳格なおじいちゃんといったところでしょうか。
だいぶ長いこと夜見川村には居着いていて、寿命ということではないが、後進を育成しよう、と河藤らに白羽の矢を立てました。今は諫名山の秩序の管理者としてのいろはを河藤に叩き込んでいます。クロの一件は河藤の教材とする方針でしたが思いの外晶含めて関わったので、とりあえず最後まで見届ける方向にシフトしました。失敗してしまったときのための保険として備えてはいましたが、丸く収まってよかった、と安堵しています。なお、紀常にはめちゃくちゃ怒られました。

猪口:山くじら
山の奥深くに住む寡黙な生き字引……のはずでした。
もうちょっと得体のしれない描写を当初は想定していたのですが、あまり設定を活かせませんでしたね。
天宮老人とともに山を管理しています。猪口氏はどちらかといえば、山の維持管理がメインです。狩猟などもその一環ですね。後進とかは気にするたちではないので、天宮老人が隠居後も変わらず山に住んで山の環境を管理し続けていく所存のようです。






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