妖と人が共存する現代。術者の名門・月瀬家に生まれた紬は、継母や義姉の嫌がらせを軽く受け流しながら、淡々と毎日を過ごしていた。だが16歳の誕生日、紬の前に妖の王・鬼月楼紅夜が現れる。
「やっと見つけた、俺の最愛」
紅夜の言葉を理解できずにいた紬だが、一途に自分を愛し、大切にしてくれる紅夜に次第に惹かれていく。だが、それを良しとしない人間たちが、2人の幸せを壊しにかかる。術者の名門・月瀬家の次女、最強の妖の王。敵であるはずの2人に隠された真実、千年続く因果とは———。
千年を越える恋の果て、2人は幸せのために今進み出す。