幼いころに、息苦しい世界から救ってくれた誰かを、探し続けている。
神崎彩芽は、自分を救ってくれた恩人を、彼との思い出を頼りに探していく。だけど、それを見守る人々の目は、なぜか悲しげで……。真実を知った時、彩芽を待つのは絶望か、はたまた幸福か。彩芽に淡い恋心を与えたと恩人は、いったい誰なのか。