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Camille Hayami@CÉLINA / Edelweiss of Window art

まどべのエーデルワイス / かみーゆ・はやみ(せりな別名義)@おトクなキャンペーン(おトク作戦)

I sometimes paint pictures for pleasure.
My hobby is planting trees and growing flowers in my garden.
I'm fond of taking pictures and I have a camera of my own.

https://potofu.me/leontopodium

航海士と月の女神とサザンクロスの物語

10月7日(土)
昨日より体調不良の為、サザンクロスにて停泊中なのですが……。
サザンクロスからファミマルのアフタヌーンティールームからクルーの皆さんにルイボス・ティーの差し入れをいただいてしまいましたぁっ!
ルイボス・ティーなら時間帯を問わずいただけて便利だねっ☆
本日の献立なのっ!
モーニングは長崎ちゃんぽん麺、らんらんちはお素麺にマロンデニッシュと千萬の令にマーマレードジャムを添えてロシアン・ティーでマーマレードトーストをアフタヌーンティーと召し上がれっ♪
夕方の灌水作業などを済ませて、おゆうごはんはキクラゲと牛肉のオイスター炒めに白米にお味噌汁に梨に千萬の令といただいて、おくすりを飲んで、しっかりと睡眠時間をとり、休養します。
10月8日(日)
夜食は鮭ジャスミン茶漬けとジャスミンティーをいただいて、モーニングは蟹とほうれん草のトマトクリームパスタと千萬の令といただいて、早朝の灌水作業などを済ませてまいりました。
***
【航海士と月の女神とサザンクロスという存在と共に過ごす幸福な世界で……】
***
どうも私の妻は私が考えていた以上にある種のクリエイティブな才能があるみたいで、こうして妻の描いたものを読んでいて、とても意外に思う。
私の妻はこの思いもよらぬ才能を内に秘めておきながら、それを語ることもひけらかすような事もなかったので、妻の才能に気付いた人間は果たしてどれくらいいるのだろう。
私からみて、この妻の意外なギフテッドは思いがけないサプライズではあり、妻の日常うかがいしれぬ側面がみれたようで、ひとすじの安らぎと清涼感を感じるのが、私自身の正直な妻への感想だ。
私は妻の描いた作品に触れると、とてもしあわせで優しい気持ちになるのが、不思議に思うような意外な自分自身への想いでもある。
また私の妻への感謝の気持ちが、それを下支えしてくれて、私の背中を押してくれる温かな感情であり、ああ、こういった芸術的な作品に触れるのは秋という季節には相応しいのかもしれない。
私は妻の描いた世界にしばしゆめ微睡むかのように滞在して、妻の調理したモーニングを息子と一緒に食べて、息子の世話をする。
それが、障害を持った私の息子への愛情であり、また務めなのだと思うからだ。
父親としての責任であり、また生涯この息子の面倒を診ながら残りの人生を家庭人として過ごす……。
この現役引退後の余生は自分自身がそれまで考えもしなかった驚きや愛情、いつくしみの連続であり、これがしあわせな家庭の理想なのかもしれないと日々そう感じながら生きている。
障害を持った息子という存在と、あたたかな家庭に……誰一人として取り残されない世界というものは……もしかしたら私自身の家庭を鑑みても実現可能な未来へのビジョンなのかもしれない。
そのあたたかで安らぎといつくしみの世界は……本当に穏やかな海運の守護聖人に護られた海のように多くのめぐみを運ぶ船乗り達の航海を月の女神に世話されながら、神のご加護をとサザンクロスに祈るのだ。
サザンクロスとはそういう存在であり、航海士とは切り離せない密接な存在なのだなと……妻の描いた世界観にそれらを見出し、感謝の気持ちをあらたにすると、私は子供の面倒をみようと思う日曜日の朝だった。
らんらんちは備蓄食糧でタンメンと家庭菜園のブルーベリージャムサンドに千萬の令といただいて、おゆうごはんは豆乳鍋でも今日のようなひんやりとした秋雨の夕食には温まって良いのかもしれませんねと妻がそんなことを言う……そんな団らんのひとときがたまらなくしあわせな時間だとしみじみと思う……そんな秋雨の午後を過ごしながら、私は英語の新聞を読んでいた。
何気なく日曜版の英字新聞に目をやると、投稿コーナーが目にとまり、そこには先ほど妻の作品のような葉書で投稿するような感じの投稿作品がいくつも掲載されており、三十年ほど昔を妻と懐かしむ……そんなノスタルジックな英字新聞だった。
私は妻に葉書で投稿してみたらどうかと勧めた。妻には隠された才能があった。というわけで……私たちは日曜投稿戦士になるのだった。
これは……投稿戦士の月当たりの葉書代が五千円かかったと妻の友人が昔言っていたが、その雑誌で二位になったそうだ。まだ高校生で……三十年ちょっと昔かな……そんな何気ない珠玉の青春時代を思い出す……そんな長閑な昼下がり……。
やはり今一番描かなくてはならないテーマがひとつありそれは通称【ラ・メール】海のテーマで一枚描いてはどうかと私は妻に勧めた。
妻はラ・メールですか……シャンソン・ド・ジュスト風に仕上げましょうかなどと言うので、それはいい、早速描きなさいと妻に勧めた。
すると一枚の素敵な航海士と月の女神にお世話されて神のご加護を得て航海が守られてゆく……なんだか意外とムーディーな大航海時代のワンシーンのようなイラストに仕上がった。
それは航海士や大航海時代の冒険家魂をくすぐるような素敵な【ラ・メール】のイラストであり、私はなんだか妻の隠された才能を発掘したような気分になりとても満たされたのだった。
そんなこんなで如何にも日曜日という雰囲気を一家で満喫した一日だった。ああ、私は今、何としあわせなのだろうか。
家庭には優しさと愛情、いつくしみの世界で満たされており、母性的な妻のその容姿に、私は微笑ましい妻子とのお絵かきの時間を楽しんだ。
息子は今年のクリスマスに八歳になるので、今から絵を描かせれば、もしかしたら妻のような才能が伸びる可能性があるのではないか?
ふと私はそんな好奇心に駆られた。
私は息子に画材を与えて、好きなように描かせてみた。
すると息子はイルカの絵を描いた。イルカの隣にかわいらしい息子と同じ年頃の女の子もかきそえられていた。
私達はその微笑ましい光景をしばし楽しみ芸術の秋を楽しむのだった。
その英字新聞はインターネット版があり、私達はそれをスキャナーで取り込み、投稿してみた。
そして三十年後の未来のオンライン投稿戦士と呼ばれるのであった。そして伝説へ……。
長閑だ……実に長閑なのだよ諸君。
これが三十年後の未来の世界で私達は温かな家庭を築いて、幸福な結婚生活を謳歌し、リア充の極みのような気分に浸るのだった。
しかし私達妻子は本当に絵に描いたようなリア充なのだな……。
漂うリア充の元風景……うーむ……。
何か更にエッセンスをひとさじ加えたい要素に駆られる文章が出来上がって、私はこれからこれをリライトして、何かクリエイティブな物が作れないか?
ふとそんな考えが私の脳裏をよぎるのだ。
妻はそんな私に同人誌即売会を勧めてきた。何でも文化祭で毎年漫画研究会が主催しているそうだ。
学園祭といえば今の時期に開催されて、そうか大学の学園祭か……それには父さんそんな発想はなかったので、とても意外に思った。
とりあえず今年は学園祭に顔を出して、来年サークル参加しましょうなどと妻も楽しそうだ。
私も何だかワクワクする……そんな子供時代のあの頃へ連れて行ってくれる……そんな芸術の秋だ。
三十年か……本当に不思議な思い出の中のタイムカプセルを開けたような……そんな穏やかな童心にかえる日曜日のアフタヌーンティータイムだ。
私達はごく平凡なありふれたお茶会を楽しみながら、色々とクリエイティブな趣味にのめり込むのだった。
この話がどこへ向かっているのかは神のみぞ知る。そんな好奇心の玉手箱のような物語を書こう。それは子供の息子のちょっとした冒険心をくすぐるよいきっかけになるかもしれない……私たち夫婦は息子の可能性についてしばし考えてもみた。

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