十月二十三日、月曜日。第六部の要塞島をクリアして、報酬のインゴットで秋の糧食晩餐サルベージの北京ダックのレシピを取得して、わたしはふと横濱中華街のドウハツというとても美味しい中華料理店を思い出します。
ドウハツのライチ紅茶ならまだ未開封のものがあり、聘珍樓のジャスミンティーもまだ未開封のものがあり、ふと疲れ果てた心臓が休まらないかなと思うのでした。
ゆうべのおゆうごはんは照り焼きチキンときゅうりとサラダとしいたけの肉詰めとみかんお味噌汁に家庭菜園のピーナッツバターかぼちゃとサツマイモの炊き込みご飯と御抹茶入りの栗の煎茶といただいて、秋の実りを感じるおゆうごはんでした。
ああ、しかし心臓が痛くて、不安な夜のおともは蒼焔の艦隊でした。わたしは横濱中華街の思い出をふっと蒼焔の艦隊の北京ダックのレシピから思い出すと、優しい祖父母の愛情を思い出して、心がほっこりとあたたまる思いでした。
そんな本日のパラガス流モーニングティー・セレモニーは家庭菜園のピーナッツバターかぼちゃとサツマイモの炊き込みご飯とミント金平糖とミントゼリービーンズとジャスミンティーと御抹茶入りの栗の煎茶といただいて、朝の灌水作業などを済ませて、パラガス先生のおくすりを飲んで安静にして、しっかり療養するのでした。
金木犀の花が終わると次は山茶花が可憐な花を咲かせはじめます。
あれよあれよと秋が深まるこの季節……。
ホワイトクリスマスは可憐な花をほころばせて、秋の薔薇のハイシーズンのしめくくりをするようですね。
きっと待降節に向けて、今年もそうなのでしょう。
わたしはバースデーブーケが二週間以上綺麗な状態を保っているのを眺めると、モシェレスの練習曲でピアノの練習をしました。
楽譜を開いて、よく読んで、きちんと弾く。わたしが四十年続けているピアノの練習は慣れたものです。
鍵盤を打鍵するときはすべらかに弾いて、わたしは朝活に励むと、しばし英語で聖書を読み、黒板にそれを英文で書き出しました。
そうして教室を見回して、しばし物思いにふけり、聖家族のステンドグラスにアドベントカレンダーを眺めて、軽くほこりをとり、教室を後にしました。
今のわたしに必要なのは休息と療養で、心臓発作が起きにくい環境を整えることでしょう。
わたしの顔色の悪さは心臓が悪くなり、これほどやつれて見えるのでしょう。
わたしはパラガス先生のおくすりを飲んで安静にすることにつとめました。
これが沈没の艦隊シリーズの星のインゴット編の序章【蒼みかんのうさぎ】のお話です。
これはパラガス・クリニックで起きたハートフル・ロマンティック・コメディです。
パラガス・クリニックの本日のイレブンジス・ティーはラピュタパンにサラダと納豆と御抹茶入りの栗の煎茶に柚子はっさくネードをブレンドして柑橘のフレーバーが御抹茶入りの煎茶にはやはりよく似合います。
らんらんちはにゅうめんに御抹茶入りの栗の煎茶といただいて、栗のロンポワンと茶実りんごを冷凍保管することにして、りんごとあんずの紅茶を栗の緑茶と同じシナモロールの小物入れに収納しました。
そうしてお昼の灌水作業などを済ませて、パラガス先生のおくすりを飲んで安静にして、きちんと休養するのでした。