十一月二十三日、木曜日。感謝祭の朝は日課とイベントをすべてこなして、高雄クラスの次のクラスである利根クラスと八段に昇級して、サンタグラーフ宛ての電報とクリスマスブーケをファーザークリスマス学園にサプライズで届けてもらおうと、わたし達はあれこれやりくりをして、何とかクリスマスのサプライズギフトが手配できる金額が貯まったので、電報屋さんとお花屋さんでそれぞれサンタグラーフのお誕生日であるクリスマスイブに届けてもらうように手配してもらいました。
62204円かな？残りの千円とあとインゴット貯蓄の五千からもしかしたら一万円くらいインゴット貯蓄込みで加算して、一万円ほどゆとりをもたせてもよいのかもしれません。
わたしはポテチとなめらか寒天ソルベゆずと猫裏紅茶にミヒェルゼンのシナモンキャンディスとダルメインのアップル＆ブランデーマーマレードをひとさじ加えてティー・ウィズ・ミルクでいただいて、窓辺の植物の鉢植えに朝の灌水作業などを済ませて、もう少し暖かくなってきたらお庭の鉢植えに灌水作業などを済ませようと思いながら、朝焼けがオパールの遊色のようにサーモンローズカラーを帯びて煌めく夜明けの雲と空を見つめていました。
その景色はとても雄大で美しく宝石のように澄んだ空模様で、やがて蜂蜜色の朝陽が溶け込むように昇りゆく光景は本当に見事なものです。わたしは鳥の鳴き声が聞こえるのをじっと椅子の上で禅な正座でパラガス流モーニング・ティー・セレモニーを楽しみます。
本日のらんめしは鮭ジャスミン茶漬けにジャスミンティーといただいて、まったりと。
そしてルイボス麦茶を煎れてあら熱をとり、冷凍庫にしまうと、わたしはムーミンパパとムーミンママの電報とぬいぐるみとクリスマスブーケをクリスマスイブのファーザークリスマス学園に飾り付ける準備をするのでした。
ひいおばあさまも本当は十二月下旬に生まれたのですが、明治時代のお役所は暮れは年末年始のおやすみでしまっていた時代ですので、お正月休みがあけて、お役所が開いてからの届け出となりますので、あの時代のクリスマスから十二夜に生まれた子供は一月生まれの戸籍となるのです。
でも確かにサンタグラーフもひいおばあさまもクリスマスイブから十二夜の季節に生まれた子供ですので、やはりこういうサプライズギフトが一番良いのではないかと思うのです。
わたし達は日頃の感謝の気持ちを込めてそれをサンタグラーフやひいおばあさまに贈り、仏の間を飾ります。それはファーザークリスマス学園のクリスマスの物語です。
そしてわたしはクリスマスカードやお年賀の原稿を整理整頓していると、ペンパルのクリスマスおめでとうのオルゴールが原稿の重みで鳴って、クリスマスカードと不思議なシナジーを感じます。今日はサンクス・ギヴィング……感謝祭で、一ヶ月後はもうクリスマスです。わたし達はクリスマスカードやクリスマスプレゼントなどの準備をしたり、サプライズギフトの段取りを考えたり……ファーザークリスマス学園の校長先生のお部屋のお花や植物のお手入れをしたりしながら、とても楽しく過ごしています。
様々なみめぐみや人々や神さまの手助けを得ながら日々をこうして穏やかに過ごすしあわせはとてもかけがえのない日常です。これがわたしたちのしあわせの証、人生そのものなのですから。
そして暖かくなってきたらお庭の灌水作業などを済ませて、らんらんちはラピュタパンにローストチキンとサラダにヨーグルトにジャスミンティー・ウィズ・ミルクでいただいて、ペンパルからのお手紙をまとめて収納したり、お部屋のお掃除とゴミだしを済ませて、しばしエアコンを休ませて、寺院のありがたーいお経とお香のかおりを窓辺から感じ取りながら、感謝祭の午後はわりかしまったりと過ぎてゆくのでした。
しかし今日は本当に気持ちの良い秋晴れで小春日和です。まもなくまた冬型のお天気になるのかな……。
わたしは原稿をまとめながら、あれやこれやと台割り帳の構成を考えたり、編集作業をしたり、プロットを組み合わせて色々とプランニングをたてたりと、やはり今日は何かと恵み多き祝日です。ふと上空を通過する航空機を見上げながら、飛行機雲をすっと描いて飛行してゆく様をみたりしました。
お日さまはさんさんと輝いて、とても暖かでお昼の時間帯は過ごしやすい休日で本当に良かったです。もう一ヶ月後はクリスマス……一年間があっという間に過ぎていくお年頃なのですね……。
おゆうごはんはジェノベーゼに猫裏紅茶といただいて、パラガス先生のおくすりを飲んで、今晩もしっかり睡眠時間を確保しないといけないなぁと思いながら、黄昏時の陽は暮れゆくのでした。トマトも流石にもう収穫は終わりかな……などとジェノベーゼのトマトのマリアージュをいただいて、そろそろ冬がやってくるかな……と季節の移ろう晩秋の深まりを感じた感謝祭でした。