十二月十七日、日曜日。本日のらんめしはあさりの炊き込みご飯とジャスミンティーといただきながら、日課を六件こなして、まったりと。
そうしてここ二十年をふりかえると、ばらばら離れ離れになったたつなみ家族を山中くんがサンタ・ハイドロフォンでつなげてくれて、湾岸都市ホワイトユールにあるファーザークリスマス学園に呼んでくれた。
山中くんはファーザークリスマス学園の美術部の顧問の先生をしていて、そういえばクリスマス・イブは山中くんのお誕生日だったっけ。
わたしは山中くんにお誕生日プレゼントとお誕生日のお手紙をみんなで寄せ書きして書くと、クリスマス・イブにみんなで山中くんのお誕生日を祝おうと……そんなことを考えておりました。
わたしは山中くんがくれたクリスマス・プレゼントとサンタ・ハイドロフォンという名前のついたゆめ世界のピッチを眺めていると、サンタ・ハイドロフォンのディスプレイ画面は優しくゆめ色に光り出して、きよしこの夜とクリスマスおめでとうの着信メロディーが端末に表示されたので、それを聴きました。
きよしこの夜はウインドベルで、クリスマスおめでとうがオルゴールで、それはプリセットなのか、山中くんが入れてくれたのか、とにかくわたしはそれを聴いていると、とてもしあわせな気分になり、あの頃の楽しい思い出の世界にひたっては、わたしはこの二十年とすこしの時間を思い出していました。
きよしこの夜とクリスマスおめでとうがメドレー形式で再生されて、アルバムのライセンス欄にはアルベール・ミュラー編曲と書かれています。
風邪はパラガス先生が処方してくれた風邪薬がよく効いて、一晩ぐっすりと眠り、日課で起床した頃にはずいぶん楽になっていました。机の上にはあさりの炊き込みご飯とジャスミンティーといただいて、日課もサッとこなすことができて良かったです。
今日は待降節第三主日で来週末はもうクリスマス・イブ！はやいものでもうクリスマスなのですね。
わたしは昨日の朝、カトリック教会でおいのりしてから、市役所前の神店舗のクリスマス飾りなどを思い出しながら、今日という待降節第三主日を迎えて……ファーザークリスマス学園のいつもの部屋で過ごしては、夜明けを待って、今日というあたたかな日曜日を過ごそうと考えておりました。
そしてリリアベル商店街では歳末の大感謝祭が行われていて、神店舗のクリスマス飾りを眺めながら和漢方薬三箱のお代を支払い、神店舗への小道から聞こえるリリアベル神社の神事はごミサと声質はよく似通っているものだと思いながら、リリアベル神社をお詣りして、お賽銭を入れて、執り行われている神事をしばし見入りつつ、モンマルトル通り方面へと歩いて帰路につき、窓辺とお庭の朝の灌水作業などを済ませて、良く晴れた冬空の澄み渡る冷気がほんのり爽やかで心地よい……そんなお庭の散策をして、よく花が咲いたお庭の花々のお手入れをしては、基礎体力をつけるべくしばし運動することを適度に楽しみました。
らんらんちはきしめんと猫裏紅茶とジャスミンティーといただいて、港街ルーヴィルまでお散歩をして九サークルのブースでのお買い物マラソンをしたので支払いをすべて済ませると帰路につき、クリスマス・ブーケとエピファニーのガレットデロワがあわせて八〇九〇円なので、封筒に入れて保管して、お財布に八〇八九円を明日、パラガス・クリニックに通院して、リリアベル薬局でおくすりを受け取って、ちょっと医療費とおくすり代はてんつく病院のおくすりと連動していて、いつもより予算多めに考えておかないといけないかな……そんな風に思いつつも、のどかな待降節第三主日の日曜日は穏やかに優しく、慈しみ深く……みめぐみにあふれた九サークル様方の作品に触れながら過ごす……なんだかとても待降節第三主日らしい……そんな優しい世界観の日曜日で、わたしはもう次の日曜日はクリスマス・イブで山中くんのお誕生日なんだ……そんな事を考えながら神さまに感謝のお祈りをして、英語の聖書を読んで、英語のお勉強をして午後をちょっとした分かち合いといった雰囲気で過ごすのでした。
おゆうごはんは鶏味噌胡麻鍋にりんごに白米に猫裏紅茶といただいて、泌尿器科とパラガス先生のおくすりを飲んで、今宵しもぐっすりと良質な睡眠時間を確保するべくわたしは眠りに落ちるのでした。