エルカシア国の五将軍の一人アステリウスは、物心ついたときから何かを忘れているという強い思いにとらわれていた。
それを思い出すため将軍職を捨てて旅に出た彼は、前世を見られる占い師より、その何かとは前世において彼を何度も殺した、彼の〝殺せない敵〟であると知らされる。
アステリウス以外の人間には従いたくないという理由から、軍を辞めて旅に同行した美貌の元副官ライル(ただし毒舌)と共に、今度はその〝殺せない敵〟を探しはじめたアステリウスだったが、それは終わりの始まりでもあった。
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