anzu

彼の話

たまにふと思い出す彼。
もう20年も前の話なのになぜか鮮明に思い出す。
鮮明に思い出すといってもよい思い出はほとんどない。それでも彼の事を思いだすというのは彼の事がとても好きなのかと勘違いしていたが、りゅうちぇるの書いたコメントをふと見たときに、私の感じているこの感覚はどうやら好きということではなくトラウマなのかもしれないと悟った。

彼との出会いは大学生のころ。
私の入っていた部活に二年生時に入ってきた。
背が高く顔も好みだったがその当時私には彼氏がいた。

その彼氏はとても私の事を大事にしてくれていた。年も6歳年上と言うこともあり私もだいぶその彼氏に甘えていた。
1年近く付き合ってだんだんと価値観の違いが出始めていたのが大学2年の終わりのころ。

最大の決め手は京都に旅行に行った時だ。銀閣寺に行ったとき、私はあの渋さが好きだった。けれど彼は金閣寺の方が好きなタイプで、あぁなんだか違う感性だなぁと思った。

1年位付き合って、向こうがなんだか結婚をにおわせてきた。私は結婚なんて考えてなかった。

そのころ、部活の飲み会などに例の顔や体系が好みな彼も参加するようになっており、次第に惹かれている自分がいた。
たまに電話をしたりして、距離が近づいていた。

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