ファン
142

ゆんた

ゆんた

萌えよりも恋愛よりもイケメンよりも笑いを優先してしまいすみません。

⦿monogataryモノコン2021 チーム戦TEAMJACKPOT賞にて優秀賞を頂きました。

⦿『ショタ皇帝』魔法のiらんど中華風×復讐コンテストにて佳作を頂きました。

愛の劇場 第一幕『チップとデールを見てたら、ウインナーが食べたくなった。』


〈Shi様の心情〉

そ、そんな、馬鹿な····

背負い投げをしたら、誰も背負っていなかった。

試合が一人きりで···つらかった。

Shi「いやだ、もうっ」


【暗転】

旧部室棟にて
藍とShiの2人きり

藍「···なあShi、お前、背負い投げのセオリーって知ってるか?」

藍に鋭い視線を投げられた、戸惑うShi。

Shi(知ってるもなにも、背負い投げにセオリーなんてものがあるの?)

そう思いながらも、藍に合わせるような返事をする。

Shi「えっ?し、知らないよ···。教えてほしいな···。」

藍「···俺も知らなんだ。」

Shi(知らんのかい)


藍を見れば、たくさんの風船を必死に膨らませている最中で、彼の肺活量は異常をきたしていた。

でき上がった風船は520個。

はっきりいって部屋の中はもう風船だらけで、お互いの顔なんか見えなかった。


藍「···お前にチャンスをくれてやる。」


全然見えない中、藍が唐突にしゃべった。

でも唐突なのはいつものことだとShiは思う。


Shi「チャンスって···?」

藍「背負い投げのチャンスだ。今から俺を背負い投げしてみろ。」

Shi「え?!わたしが、藍くんを?!」

藍「そうだよ!お前だよッ!!」


急に声のボリュームを上げた藍。

その風圧で、風船が10個割れた。


Shi(···あ、藍くんの顔が、半分だけみえた···)

藍「お前ならできる!!あん時のトラウマを克服できるはずだッ!!」


その熱くなった声で、今度はさらに風船を20個割った藍。

Shi「そ、そんな声だけで風船を30個も割る藍くんを背負い投げなんてできるわけないっ」

藍「···大丈夫だ。俺は決してお前には手を上げないから。だから信じて、俺を背負い投げろッ!」

その熱い藍の想いに打たれたShi。


風船をかき分け藍の元までいくと、その表情のない綺麗な顔を見上げた。

そして、背中を向けて、


藍を一瞬にして投げた!!


藍「ッな。」


投げた勢いで風船が130個割れた。


Shi(あっしまった!!藍くんよりもたくさん風船割っちゃった!)


藍「···お前、全然トラウマ違うじゃん。」


藍は風船をたくさん割られたショックのあまり次の日から1週間学校を休んだ。



エンディングテーマ
谷村新司
『いい日旅立ち』



ありがとうございました。














コメント

ログインするとコメントが投稿できます

  • Shi

    わたしと藍くんがコミックになったら最高過ぎますね(๑⃙⃘ˊ꒳​ˋ๑⃙)

  • ゆんた

    来年のコミックシナリオ大賞に応募しようと思い、書きました。

  • Shi

    ブログがリニューアルされてる😂✨SS的なお話に藍くんと出させてもらってありがとうございます🙌藍くんを背負い投げ、キュン🤍です!!!スタンプ押せないのがもどかしい〜😂😂😂