大好きだった未完小説『怪盗ダンテ』の世界に転生したマナ。
マナは怪盗のライバル、探偵ゲオルクの幼なじみであるアルフェンディに転生した。
ゲオルクの誕生日パーティーで、ゲオルクは恋人のサラネーヤに婚約を申し込むため、"血の宝石"をあしらった婚約指輪を渡す。
小説では、この"血の宝石"が会場内で紛失し、怪盗ダンテが盗んだと真っ先に疑われる。しかし実際はアルフェンディが犯人だった。その日、"血の宝石"を盗む予定であったダンテが、「ゲオルクに想いを寄せるアルフェンディは、サラネーヤに嫉妬し盗んだのだ」と謎解きを披露し解決に導くというストーリーだ。
だが中身がマナのアルフェンディは、特にゲオルクに想いを寄せることもなく過ごしてきた。
ただダンテがその"血の宝石"を狙っていることはゲオルクに伝え婚約指輪を隠すよう伝えるが…
まさかゲオルクがマフィンの中に指輪を隠したとも知らず、そのマフィンを食べてしまったアルフェンディ。
一部始終を見ていたダンテ。
その日からアルフェンディはダンテにつきまとわれるようになるのであった。
「これからあなたのお花摘みには私がお供しますので。」