私を助けてくれる?
そんな人はいない
わかっているのに
今日も呟いてしまう
いつだって
私は
誰かを待ち続けている
誰も来ない事を
知っているくせに…
だからだろうか
鬼が来てしまった
今日も職場のフロアの天井から
私を見ていた
気がする
ここは
地元の有名な心霊スポット
もとお寺の墓地の上
だから
気にしない
仕方の無い
事だから…
人は誰でも
一人でいたい
でも一人が
恐い
だから
強くならなければ
連れていかれる
忘れて
気にしないで
今日も仕事が終わった
良かった
どんなに辛い
孤独があっても
それが私の生き方なら
仕方ない
何が正しいなんて
答えは
ないのだから
私はもう
貴方とは話さない
声も聞かない
私は
私を生きていく
誰か…
私を鬼から
助けて…
一人では
怖いから
恐い?
愛しい?
話したい?
いいえ
私は
もう
誰とも話さない
誰の顔も
声も
見ない
聞かない
それが
どんなに
美しく
凛々しい
出で立ちでも
それが
どんなに
甘く
心地よい
囁きでも
幸せは
そこには
ないのだから
季節が
ゆっくりと
移ろっていく
帰ろう
私は私の居るべき場所へ
貴方は貴方の居るべき場所へ
一人で…