過呼吸。
乱れた息に熱が籠った。
息をするように、涙はシーツに流れていく。
心が、息をするのを拒むかのように締め付けている。
あぁ、どうかいっそのことこのまま鼓動が止まってくれればいいのに。
そしたら、私は真っ先に会いに行く。
どうしても、駄目です。
どうしても、あなたじゃないと駄目みたいです。
分かっています。
分かりきっています。
これは、愛と恋と呪いと悲しみで出来た鎖で。
それがどうもあちこちを、蝕み、脆くしていっている。
ヒビが入って、修復出来ないまま壊れかけているのさえも、知っている。
多くなんて望んでない。
ただ、「 」
日常を繰り返す中、探すように考えてしまう。
お気に入りの紅茶に口をつける時、
向かいに微笑むあなたがいれば、と思う。
なんて事ない道を歩いている時、
右側に手を繋いでくれるあなたがいれば、と思う。
思い出を思い出す時、
「その時は」と話してくれるあなたがいれば、と思う。
涙を流しながら寝る時に
「おいで」と引き寄せてくれるあなたがいれば、と思う。
駄目です。
苦しくて、悲しくて、辛くて。
どうしようもなく、切ない。
私があの頃と同じように髪を伸ばしてるのも。
あなたがいない日々だからと、写真嫌いになった理由も。
私が何もかも思い出しては忘れないように反復するのも。
時々、あなたの口調を真似をするのも。
こうやって、文字を書く意味でさえも。
全部、全部。
息をする度に叫んでいる。
燃えているように、苦しくなる。
もういいでしょうか…
そんな事を思っては
一縷の望みだけで、かろうじて息をして
壊れながら歩いている。
私の全てはあなたです。
どうか、と願ってまた悪夢に首を絞められる。
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コメント
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- yuh
愛が憎に変わってくれれば、どれだけ楽になるか
触れていた温もりを忘れる方法を探してみようか
…何もかも無理な事はわかっているんです。
真の笑顔を呼べるのは、貴方だけだったのです。