どんな高級車よりも視線を集める“プリンスタクシー“。それは超一流のイケメンがドライバーを務めるタクシー。お酒ではなくドライブを楽しむ、ホストクラブのようなもの。
丸山京華(25歳)は会社の先輩、最上耀次(30歳)に片思い中。しかし最上が憧れの上司、浅野鞠(29歳)の元カレだということもあり気持ちに蓋をしている。
ある日、京華はヤケ酒をし泥酔する。翌日、「最上級のお泊まりコースになります♡」半裸の美しい男、石垣雅(28歳)は笑顔でそう言った。
誤ってプリンスタクシーを停めてしまった京華に、雅は契約書を突き出す。金額はなんと100万円。「お金がないなら…身体で支払ってくれる?」雅の提案に、京華の顔は形が変わるくらい引きつるのであった。
「キス10回。それで100万円、支払ったことにしてあげる。」戸惑いつつも承諾する京華。金ヅルにされると警戒するが、雅の真面目なところや優しいところを知り惹かれていく。
一方雅は、初めから京華のことを知っていて───。
騙されたくない女と、ただ一途なだけの男。素直になれない2人の遠回りなラブストーリー。
「俺の家に住む?もちろん、お代は身体で支払って」