世の中に善があるというのなら、人は皆善である。世の中に悪があるというのなら、人は皆悪である。誰かにとっての善行は誰かにとっての悪行であり、誰かにとっての悪行は誰かにとっての善行である。世の中に善も悪も存在しない。故に、誰かの行いなど、肯定することも否定することも、本質的にはできないのである。