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せとの りみ

せとの りみ

簡単に開く鍵

私、昔。
3歳前後か…
“一人で出来るもん!”時代ですね。
エレベーターのボタンとかね、
自分で押したくて、親が押すと
ぎゃーって怒ってるお子さん、
かわいーですよね。
わたしにも、そーゆー時代があり。

うっかり一人で自宅のトイレに行って、
なんでだか、自分でかっちり鍵をかけ、
用をたし終わって、でようとしたら、
トイレが開かなくて。
だって、鍵かけてるから。

そう。わたしは、鍵をかける方法をしっていたけれども、開ける方法をしらなかったのです。

トイレの個室で大パニックですよ。
号泣絶叫。阿鼻叫喚。

あ、わたし、こーゆーことができないんだなって、ひとまず挑戦してみないとわからないことで。なにごともなにごとも。

で、鍵って、よくある、あの、左右に動かすタイプの鍵だったらしいんですけど、
いくら、親が、左に動かせとか言っても、パニック状態の3歳児が“左”を理解するわけなく。
“左”を知ってたかどうかもあやういくらい。

で。運良くそのとき、父親がいたので、ドアごと取り外してもらい、無事脱出。
トイレのドア大破損。

みたいなことがあって、それが私の人生で一番古い記憶なんですが。

トイレのドア外してくたこと、今でも本当に有り難かったと思ってますね。(もっと他に感謝することあるだろ)


んでー

つまりー

なんで、そんなことを思い出したかっつーと。


私は今。
今まで。このじわじわと弱っていった、二年くらいの間、

ずーっと、鍵の開け方を知らない狭い個室のなかに、無意識に閉じ籠っていた状態だったのかもしれないって、

ふと、思いまして。

鍵の開け方を知らないまま、すんっと、そこに収まって。
いやだなーいやだなーと思いながら。

でも、泣きわめくまではしなくても、

あのーって、
たすけてくださいーって、
教えてくださいーって、

ちょっと声を出してみたり、
内側からドンドン扉を叩いてみたりすると、


あ、こんな簡単なことで、
とびらってひらくんだ、と


きがついたりすることもあるんだぜって。


何が言いたいのか良くわからなくなってきましたが。

そー思ったので、ふと、突発的に。
なので、書いとことおもって、書いてみた次第でありんす。






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