午前2時の青春。完結。
今回は 午前2時の青春。 についてのブログです。
昨日、午前2時の青春が完結致しました。
このお話は、最初はパッと大まかなストーリーが思い浮かんだだけだったんですが書き始めたら私にしてはスイスイと物語が進んでいき、特にいつもの様に躓く事もなく、完結まで書くことが出来ました。
私としては珍しく恋愛を2番目に置いたお話だったのですが、あとがきにも書いた通り色々と込めた思いがあるのであとがきに書けなかったそれをちょっと書こうと思います。
まず、主人公の亜芽は恋も友情も、親との関係も何も上手くいってません。
でも、その全てが上手くいってないって訳じゃなくても、例えば恋、例えば友情、些細な事が上手くいかないことってあるんじゃないかな。もし少しでも亜芽に共感してもらえたらいいな。そんな気持ちで書きました。
この子ちょっと合わないなとか、グループの中に居るには合わせなくちゃいけないとか、その時に感じる気持ち悪さとか合わせなかったその後の事を考えた時の恐怖や孤独とか、そういうものは誰でも感じた事があるんじゃないかな、と思ったんです。
特に今回は友情と親との関係を軸に勧めましたが、親の事だって全てが分かる訳じゃなくて、むしろこの位の時期は全然親の事がわからないんじゃないかって思いました。
子どもでも大人でもないけど、場合によって子どもにも大人にもならなくちゃいけない。
亜芽の場合は特殊な家庭でしたが⋯。
そんな孤独や葛藤や寂しさを全面に出して書いてみたいと思ったのがこのお話です。
何が言いたいかと言うと、「よくある話」だったとしても、自分が別に特別悲劇の主人公ではなかったとしても、寂しいものは寂しい。辛いことは辛い。
ただそれだけなんだよって事です。
よくあるから痛みを感じない訳ではなくて、感じちゃいけない訳でもない。
そういう事を書きたかったんです。
後は、亜芽にとっての藍のような、「大切な譲れないもの」を書きたかったので満足しました。
最後に、タイトル「午前2時の青春。」には2つ意味があります。
1つは、亜芽が逃げる時刻。その出来事は亜芽と藍にとって青春だったんです。
そしてもう1つは、真っ暗な青春時代だけど夜明けはもうすぐだよって事です。
かなりクサイですね。
という事で、
自分を慰める為に書いた様なお話ですが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
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