弄月鬼、四章・第一話
ついに、戦が始まりましたね⋯⋯。
私は昔から新選組のファンでして、学生時代、日本史の授業が幕末期に入った時には、やっと新選組が登場するとワクワクしたものですが⋯⋯
新選組の出番が教科書2行で終わった件には、国が定めた教育とゆうものにひどく裏切られた気がして__もっとも私も、授業内容にケチをつけられるような優秀な生徒ではなかったんですけどね?__大いに学習意欲をそがれたものです。
勝てば官軍、負ければ賊軍。という、ことわざがありますが、これは鳥羽伏見の戦いから戊辰戦争に至る経緯と結末が由来だそうで、それを踏まえると、負けた側である新選組が教科書に乗っているだけ、まだマシなのか?と後になって思いましたが⋯⋯
当時の心境は『歴代将軍の名前より、新選組の事をもっと教えてよ』といった感じでした。
まぁ授業内容に不満を覚えたおかげで、独自に調べたりなんかして、より理解が深まったので、結果的には良かったのかもしれません。
ただ入りが新選組だったので、幕末の歴史も新選組関連の知識にかたよってしまっていたのは、いなめません。
本作【弄月鬼】を再編するにあたり、幕末の歴史を勉強し直し、鬼達の目線を意識して書くために、薩摩や長州といった倒幕派の人達も重点的に調べましたが、視点が変わるだけで物事はこうも違く見えるのかとの感想を抱きました。
中立を貫く事が、いかに難しいかも知りました。
私情に惑わされず『矛盾なく、風間さん達を書き切れますように』と、今は祈るばかりです。
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