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むにえな

猫に餓え渇く者は幸いである。
その者は満たされるであろう。

猫は仕えるためでなく仕えられるために来られた。
天の国は猫のような者のためにある。

私たちではなく、猫よ、私たちではなく、御名が尊まれますように。

サメ映画をさらに観る

ちょっとポロニア監督が気に入ったのでそのへんを攻めていく。「もっと有意義な時間の使い方があるのでは?」などと問うてはならない。ひたすら歩め。

『シャーケンシュタイン』
「サメとフランケンシュタインを合わせれば強いやろ」とばかりに作られた怪物サメが出てくる。この雑な「俺の考えた最強の怪物」みたいなノリは素晴らしいね。いい感じにくだらないのがまた素晴らしかった。雑すぎる合成の海上プレハブといい雑に食われるモブといいハイハイする陸サメといい適当な交尾は苦笑してしまうといい、サメ映画の悪いところ(いいところなのか?)を煮詰めた素敵な作品だった。農場主のおばさんがいちばん演技うまいのとヒロインの黒猫のニーハイがかわいいのがよし。ラストはいかにもポロニア監督だった。

『ランドシャーク/丘ジョーズの逆襲』
今度のサメは陸に出るけどなんかもう陸を泳ぐ程度では驚かなくなった。人生を踏み外したような気もするね。「数々の問題(を抱える)映画を世に放つ新・カルト映画王マーク・ポロニア監督が描く新境地」という触れ込みの通りで楽しい。いい感じのチープさが素敵だった。さすがポロニア監督。期待を裏切らない。科学的な要素を入れようとした意気込みは分かるんだけど、折れ線グラフはわけわからん曲がり方をしているしサメ探知機はとにかくうるさいノイズになってるし見事なZ級。遺伝子操作であれこれされたサメは暴れると見せかけてさほど暴れない。サメの探索に長い尺を使うぐらいならラスボスを活躍させてあげたほうがよかったのでは、などと思うのは無粋なのかもしれないな。サメに脚をやられたのに次のカットではスタスタ走ってたのは伏線か何かだったのだろうか…。最後はポロニア監督らしい終わり方だった。つまり「いつも通りのしょうもないやつ」である。最高。研究者はジョーズを観たのが敗因だったか。何かあるように見せかけて何も説明しないスタイル。

さあ、次は何を観ようかな。Z級に脳を焼かれ始めたから次はきちんとしたサメ映画を観ようかしら。『海底47m』とか。『ロスト・バケーション』も面白そうだけどこちらはアマプラでレンタルなんだよね。まあ、借りてもいいんだけど。でもお金を払うなら『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』とかきちんと楽しみたいんだよね。カウンセラー入門の本で紹介されていた映画でOSCARを2回受賞しているらしいし。

コメント

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  • むにえな

    碧泣。さん

    いやもうこれは(ハマる人には)クセになりますよ。Z級にハマってどうする、と問われたらあれですけど! 次はきちんとしたサメ映画を観てみたいですねぇ。

  • 碧泣。

    Z級映画の愛あるディスりが堪らなくて、涙が出るほど笑いました。サメ映画見てないのに見たような感覚になれてしまう。むにえなさんの感想がやっぱり面白かったです♪