のんびり映画を観る
畑にじゃがいもを植えたりしながら呑気に映画を観たりしている。
『ジュラシック・シャーク』
なんか開発で地面を深く掘りすぎたら大きなサメが現れたとかなんとかいうサメ映画。到達した地層はジュラ紀でもなんでもなかったような気はするけどとにかくジュラシックである。ネタバレを避けながら感想を書くのは難しいんだけど、まあ、池に落ちた絵を拾おうとするシーンがやたら長い。ついでにサメ映画なのに森の中を歩くシーンも長い。このわけわからなさがサメ映画って感じがしてなかなか楽しかった。でも「くっそくだらねぇwww」みたいな尖ったシーンのない中途半端に真面目な作りになっているからもう少し飛び抜けたのも欲しかったかな。「深く掘りすぎたんだわ!」は覚えている。
『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』
すみっコぐらしの映画は前2作ともよかったのでこれも観てみた。うむ、実によい。小学生の低中学年あたりを対象にしてるのかもしれないけど「子ども向けというのは子どもだましではない」というのが分かるね。画面の前で感動の涙を浮かべていたよ。自分に重ねて観ることになったからもしかしたら大人にもよい映画なのかもしれない。
『エクソシスト・シャーク』
わけわからんかった!と輝く瞳で言うことになる映画だった。「話をまとめてから撮影してくれ!」と思ったけど監督と脚本が同じ人みたいだしダメ出しをしてくれる人がいなかったんだろうなぁ。それを考えると執筆に読者視点で注文をつけてくれる(のだと思う)編集者の存在というのは大切なものだと実感する。話が取っ散らかっているのもすごかったけど、足を怪我して(そこまで重傷にも見えなかった)なんか吐血してるし、十字架は小さすぎる(らしい)し、登場人物が「何があったのか説明して」とか言うけどそれはこっちのセリフだし、いやぁ、素晴らしいサメ映画だった。他人におすすめできる映画ではないけどこれに耐えられるならどんなサメ映画でも楽しめるんじゃないかと思ったね。
さて、サメ映画でイカレた脳みそを落ち着けるのも兼ねてオスカー・ワイルドの『サロメ』を光文社古典新訳文庫で読んでいる。新しい翻訳というのもなかなかよいものである。解説が充実しているのもいいね。電子書籍だから注釈を見るのも楽でよい。思い出補正だけど岩波文庫のビアズリーの挿絵が入ってるのもよいんだよなぁ。あっちのちょっと古い感じの訳も雰囲気が出ていて好きだった。妖精美術館でやってたサロメ展がよかったのもいい思い出である。
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