サメ映画
3つの公募に出す童話を書き上げたのでお祝いにサメ映画を観ていた。「お祝いになにしてるんだこいつ」とか「こいつまた変なサメ映画を観ているな」などと突っ込んではいけない。
『シャーキュラ 吸血鮫』
「海へと追いやられたドラキュラ伯爵は自身の呪われし力をホホジロザメに譲り渡し、サメへの忠誠を誓った」というポロニア監督の作品らしい。ドラキュラとサメならきっと面白い。フランケンシュタインとサメを合わせた『シャーケンシュタイン』を世に放ったポロニア監督を信じろ。レビューはふたつ合わせれば星3.2ぐらいはいくかもって感じの作品だけどもう何も恐くない!(負けフラグ
序盤はだらだら続くし意味があるかに見せかけた資料映像がやっぱり意味なかったりしたけど、話が動き出すところからは(比較的)面白くなってきたかな。話が動くまで50分ほどかかったけどね! サメ映画ではあるんだけど、今回はそこまでサメ感があるわけじゃないなぁ。ドラキュラと組ませたことで属性が渋滞してしまったのかもしれない。カレーに麻婆豆腐を入れておいしくなるかは冒険な感じのアレ。
怖いんだか間抜けなんだか分からないテーマソングがなんだか耳に残ったけど、他に何が印象に残ったかを聞かれると目をそらしてしまうかもしれない。知りたいあなたは実際に自分の目で見てみよう。逃げろー、サメの罠だ。ポロニア監督にしてはラストの(謎の)一撃(という名の蛇足?)がなかったなぁ。あって嬉しいかと問われたらちょっと迷うんだけどないとないなりになんかさびしいね。
画質がすごかった。「スペックの足りないパソコンでDVDを再生しているような映像」だったね最初のころ。撮影しながら慣れたのか私の感性が鈍磨したのか、実はポロニア監督の斬新な序盤の演出だったのか、途中からは気にならなくなった。私の適応力も馬鹿にはできない。もちろん画質の悪さですごかったわけで。まあ、でもすぐに気にならなくなるよ。動いた時のラグというか表示の跡がうまく処理されないとかそんな程度で負けていてはサメ映画に立ち向かえない。
主な撮影場所は監督宅のガレージらしいんだけどいい感じに散らかっていてドラキュラらしかった。シンプルに掃除してないだけかもしれないけど。DIYで作るサメ映画でそれはそれでいいものだ。作中でサメが飛んでいたのかどうか分からない(変な小動物みたいなのは飛んでた)けどパッケージのかっこいいサメは元から期待してないのでよし。
このまえ観てきた温泉シャーク(ポロニア監督作じゃないよ!)が予想より遥かに面白い出来だったのでサメ映画界の幅の広さにまごついていたけど、我らがポロニア監督の作品を観ることでしか得られない栄養素があるね。シャーキュラは一発ネタには欠けるけど愛と勇気(だと思う)が絡みあったストーリーはなかなかよかった。
いやー、温泉シャークが公開直後でネタバレに配慮していて(なおかつ出来が良くて突っ込みにくくて)感想が思ったように書けなかったけど、さすがはポロニア監督の作品。感想もするする出てくるね!
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