魔界から、彼岸花を君に贈ろう。

作者チュチュ

人間と魔族が共存する世界。
ある国のある没落貴族の家に一輪の彼岸花が届けられた。
それは魔界からその人物へ当てられたプロポーズ。
花嫁候補として魔界に嫁ぐ証。
エステル家の息女レイラもまた、その不吉な花を受け取り、魔界で花嫁修行することになるのだが、毎日3人の王子から求められるようになって………!…

遠くで鈍くて重い、鐘がなる。




しばらくそれは鳴り止みそうにない。




あぁ、これが死刑宣告の合図だ。





願わくば、永遠にこんな日なんて来て欲しくなかった。




そんな私の元に送られてきたのは、一輪の彼岸花だった。





全てはここから始まる。