部屋の片隅の住人は
   私をあの夏から離さない……

深い淵をただ、もがくでも無く
 浮き出る事も無く、ただ漂う様に
  あてど無く、流れて逝くだけー

悲しいのか、寂しいのか、苦しいのかも分からずに。

凍てついたあの日から、私は……












一話完結 短編集