私は、ユカ。16才。
親に愛されていない。
自分が何者かわからない。
つまらない学校、居場所のない家。
そんなある日、不思議な少女に出逢った。
西洋人形みたいに美しいのに、
粗野で口が悪い。
学校に行かないのに、天才。
天才なのに、破滅的。
彼女はシュウという名の彼を、
カラダを張って求めている。
彼女といると、世界が綺麗に見えて、
熱くて ワクワクして
息が詰まりそうで 涙が溢れてきて
モノガタリに入り込んだみたいに楽しい。
そこは、ヒリヒリするほど、
純粋で透き通った世界。
一緒に旅して、
一緒に過ごして、
好きすぎて、こわい。
その感情は繊細すぎて、
どこかに引きずり込まれそうで、
壊し合ってしまいそうで。
命がけの友情の果てに見えた
その景色は…。