聖女よ、我に血を捧げよ 〜異世界に召喚されて望まれたのは、生贄のキスでした〜

作者長月京子

マスティア王国に来て、もうどのくらい経ったのだろう。

ミアを召喚したのは、銀髪紫眼の美貌を持った男――シルファ。

彼に振り回されながら、元の世界に帰してくれるという約束を信じている。

ある日、具合が悪そうな様子で帰宅したシルファに襲いかかられたミア。偶然の天罰に救われたけれど、その時に見た真…

心臓を抉り出され殺される。


繰り返す一連の猟奇殺人に潜む執着。

人々の信仰を利用した狂気の愛。


人は人に何を望み、施すのか。



シリアス時々ラブコメの恋愛サスペンスファンタジー!


聖女よ、我に血を捧げよ



この世界を愛している。


だからこそ滅ぶべき種族サクリード。

禍根を断つためだけに生きる、永い日々。


異世界から召喚した聖女は、世界に馴染もうと健気に励む。


暗闇を照らす光のように、それは彼に最後の希望をもたらした。



聖女よ、我に血を捧げよ