次元境界管理人 〜いつか夢の果てで会いましょう〜

作者長月京子

憧れの時任先輩と一緒にいたのは、派手なドレスを着たお姫様。
学院祭の準備で盛り上がる大学内、演劇部に駆り出されたのかと思っていたけど、どうやら違うみたいだ。

わたしは、見てはいけないものを見てしまったらしい。

大好きな人にはそばにいてほしい。
でも、その願いが世界を終わらせてしまうとしたら--…


「――おまえを失いたくない」



 振り絞るような一郎さんの声が胸に迫った。


 立ち尽くす一郎さんの前まで、瞳子さんがそっと歩み寄る。



「一郎」



 瞳子さんの白い手が、一郎さんが握りしめた両手を包み込む。もう大丈夫だと言いたげに。


「ね、もう一度、結婚しようって言ってみて」



次元境界管理人



SF恋愛ファンタジー。