白雪姫とヴァンパイア(4)

作者澪川 夜月

「お嬢さん、私は悪い大人なのだよ。弱くて狡い、嘘吐きで卑怯な男なのだ……」――訪れた異国。吸血鬼達の世界に足を踏み入れた由季に待っていたのは〝彼〟との出逢い。そして、大いなる波乱の幕開けだった。

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お嬢さん


私は何時でも歌っていよう。


あらゆる至福

夢見た永遠

宿りし激情を。


の側に在る為ならば

私の持てる全て使い

悲劇も喜劇も憎も

永久に紡ぎ続けよう。


そうて私が仮面を被り

君の信頼を勝ち得たのなら。


〝可哀想で不幸なエリック〟!



──お前はとも悲劇的な

幸福を手に入れのだ。


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※(1)からお読み下さい。


2020.9.4~