あの恋が忘れられない

作者林あず

恋に不器用な4人が高校卒業後、再会を果たす。

4人の運命はどうなるのか。

柏原ユキ。

色白美人で、清楚な雰囲気。

高校の頃は大人しく自己主張できないタイプだった。


ユキは中学の時に担任から性的嫌がらせにあったり、痴漢にあうなどをして、よく吐き気をもよおしていて、男性恐怖症気味になっていた。


しかし、高校生になり、痴漢から助けてくれた俊と出会うと、世界が一変する。

嫌だとはっきり言うことができるようになり、痴漢もなくなり吐き気が治まっていく。


それから俊のことを好きになり、陰ながら想いを寄せていたが、高2の修学旅行で彼の性行為を見て気まずくなり、疎遠になっていく。


しかし、高校卒業後も俊をずっと想い続けている。

彼氏ができたことはない。


そして、26歳になり、高校時代の初恋の人である俊と再会を果たす。




早乙女俊。

ふわふわした茶髪で笑った時に見える八重歯が特徴のイケメン。

性格は明るくて人当たりがよい人気者。でも好きな人に対しては臆病。


高校で出会った当初はユキに対してなんとも思っていなかったが、バスケの試合でユキに恋愛感情を持つようになる。


俊は、ユキが近寄ってくる男子たちに距離を置いていることに気づいたため、ユキに対して恋愛感情を隠し、あくまでも友達として接していく。


しかし、それは長続きしなかった。

高2の修学旅行で、さやかに誘惑され我慢していたものがはじけてしまう。


その日を境に女遊びにふけるようになり、真面目な恋愛をやめた。

そんな生活を大人になっても続けていて、好きな人ができずにいた。


そんな時、高校の時好きだったユキに再会する。




小野さやか。

華やかな美人で、誰にでも優しい俊のことが好き。

有島とは幼なじみ。

わがままな性格で、男をたぶらかし利用してきたが、根は正直で負けず嫌い。


高2でユキの存在に気付いたさやかは、修学旅行で俊を誘惑し、男を使いユキを襲わせようとする。

その後有島に弱みを握られて、有島の玩具にされてしまう。

ユキと有島のことが嫌い。


大学卒業後、アナウンサーになろうとするが、悪い噂を流されて不採用に。

そして、水商売の世界に入るも、居場所がなくなる。

そしてストレスで太ってしまう。

そんな時幼なじみの有島と再会し、同居することになる。



有島ゆうき

メガネをかけているが、素顔は左右対称の美形顔。

大人しく真面目だが、実は遊び好きでSっ気がある。


ユキのことを大切な友達だと思っている。

さやかを玩具のように扱っている一方、同居をして彼女に料理を振る舞ったりする。

考えていることが読めないタイプ。