ほろ酔い魔王が好き

　　　　【物語全体のあらすじ】

　派遣社員の理子（りこ）は大のお酒好き。

　奮発したお酒があまりにも美味しくて一気飲みした結果、急性アルコール中毒で亡くなった。死後の世界で理子はお酒好きの女神と出会い、晩酌を交わすうちに意気投合。仲良くなった女神の計らいで転生させてもらえることに。

　魔法がある中世ヨーロッパ風な世界の町娘リコリスとして新しい人生を始めた理子。女神のご厚意で酒精の加護を授かり、無からお酒を作る魔法を習得住み。

　リコリスのお酒は人々を虜にした。そんな彼女に目を付けた奴隷商人によって拐われたリコリスは、異国で奴隷オークションに出品されてしまう。

　彼女を買ったのは、魔王ミズク。

　買われた理由も明かされないまま魔王城に閉じ込められたリコリスは、脱出を誓う。

　魔王や魔王軍関係者にお酒を振る舞い、酔った隙に逃げる――完璧だと思ったリコリスは作戦を決行。

　魔王軍関係者にお酒を振る舞っていくと、普段は寡黙で怖い顔のイケメン魔族たち酔いで色んな一面を見せ始める。甘えたり、悩みをこぼしたり、色っぽくリコリスに迫ったり。

　ほろ酔いのイケメン魔族たちとの生活は、存外悪くないかも？