京都、大徳寺界隈にある商店街の外れで「喫茶書房」と呼ばれる喫茶店を営んでいる狐がいる。
彼は屏風絵に描かれた白藏主《はくそうず》という古狐の孫である。

 京都、大徳寺界隈の商店街の外れで喫茶店を営んでいる狐がいる。


彼は屏風絵の

白藏主はくそうずという古狐の孫である。


「喫茶書房」の名で親しまれるこの喫茶店は、宵時からは人間が、そして閉店後の真夜中2時からは妖が足を運ぶ。