その日、音の色が見えた。極彩色の弾丸が身体中に命中して、息の根を止められた。 好きだ、好きだ、好きだ、好きだ、好きだ! その言葉以外教えられていない子供のように、何度も心の中で繰り返した。 好きだ。 それはもう、 とても、 恋に似ている。 ill: 中務澪
First Volume:『恋に似ている』