「ごめんね」と言う同級生のきみと『会いたい』という10年後の彼はきっと同じ何かを伝えてくれようとしていたのに、こわくて何度も耳を塞いでしまった。
『花ちゃん、会いたい』
何の絵柄もない薄桜色の封筒
同級生の字で記された
名前と10年後の日付
それから毎朝100通
同じ言葉からはじまる手紙は
欠かさず枕元に届いて
わたしをたくさん救ってくれました
2011.12.31 start
2021.03.24 restart