見た目が怖く怖がられがちだが
本当は口下手なだけの男の子

屋上で空を見上げている
色のわからない天真爛漫な女の子

そんな2人が出会い、
夏の青空がじれじれと
距離を縮めていく。

そんな青春恋愛物語

高校の屋上

どこまでも広がる空


雨上がりの夏空は青く

太陽がキラキラと光る



僕は青空を見るのが好きだ


傷ついた時も…

1人の寂しい時も…


青空はいつもそこにあって

そんな青は自分の悩みなんて

ちっぽけだと思わせてくれる



どこまでも広がる澄んだ青空

もくもくと膨らむ白い雲

屋上に敷かれた緑の人工芝


そのどれもが僕の目には

鮮やかで美しく見えた



そんな青空の下、

突然可愛らしい声が降ってくる



「ねぇ、君」


彼女がかけている

茶色のサングラスに陽光が反射する



「今日の空は何色に見える?」



僕はこの日…

1人の不思議な女の子と出会った。