芸能界に通じ、企業のブランディングまでも担う。華やかな広告の世界———と憧れていたのは、何も知らなかった頃。

大人の恋愛が単純じゃないと知ったのも、新堂律に再会してから。
高校卒業の日、逃げるように別れを告げた私を「嘘吐き」と呼ぶ。そんな彼は、私が本当に好きだったのが律の兄だとは、未だ知らない。




この華やかな世界で生き残るには、

誰もができる努力だけじゃ足りない。


才能、センス、世渡り、名誉。


もちろん恋の相手は仕事。…のはず。



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「俺が好きだったのは、制服の

スカートたくし上げて、雨の中を走る女。」


今もワンピースで全力疾走ですけど!




(この恋に終わりを告げるには、)

(あと少しの勇気がいる。)


「あのときの泣き顔、また見せてよ。俺のストーカーちゃん?」





執筆開始 2021/07/11