優秀でなければならなかったお姫様は、12時の鐘が鳴る前に逃げ出しました。
悪者は居なくなり、めでたしめでたし
「……本当に?」
孤独な冬の入り口で
高すぎる壁を目の前に立ち往生
そんなあの頃、得た出逢い
*
たった一度の廻り道が
運命の物語の幕開けでした
「さっさと忘れてよ」
──君とワルツ、終巻──