【2023/1/14 書籍版発売!】
帝都の鶴
優しき婚約者と薔薇屋敷の謎

富士見L文庫さんより刊行

大幅に加筆修正したため、web版とはまた違う味になったと思っていますが、よろしければぜひ!
後日談の書き下ろし短編も収録されています


大きな政治改革が起こってから数十年。時代の変化に乗り切…

魔法のiらんど大賞2021書籍化作品

父は、娘を「呪い」と呼んだ。



没落した実家を救うため、お金持ちの男性と結婚する以外、なんの価値もなかった鶴。

父が決めた婚約者は、初めて会った鶴に「自分は呪われている」と告げた。


婚約者の青年がひとりで暮らしていた屋敷は、うすら寒く不気味。

そこで過ごすことになった鶴は、彼が「呪い」と呼ぶ怪奇現象を目の当たりにし、愛刀・”真白”とその憑き物であるシロちゃんとともに、呪いの解決をはかることを決める。


呪われた婚約者と呪いと呼ばれた少女は、ともに「呪い」の正体を追ううちに、少しずつ心を通わせるようになって――



「何者でもないわたし」が自分の思いを見つけて、鶴の世界は姿を変えてゆく。

ひとりぼっちだった青年とともに見えた景色は、今までよりもずっと広く、明るい気がした。