殺し屋の男が拾ったのは"こぶ付き"の少女、バニラ。売られそうになっていた彼女を家族として迎え入れた男は、慣れない子育てに奮闘しながら仕事をこなす。そうして日々は過ぎ、バニラは17歳になった――――――
叶うことのない恋心、すれ違う想い、何度も迫る魔の手が、ふたりの心を乱していく。これは殺し屋が少女…
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「わたし紳士さんが好き」
「そうか。俺もだよ」
「っ…子ども扱いするのやだ」
体温の低そうな表情がゆるりと解かれる。
「さっさと寝ろ、クソガキ」
そのかわいーカオ
ぐちゃぐちゃにされたくなけりゃあな。
2021.07.21〜