◇
しょうがない
そう自分に言い聞かせて生きてきた
◇
人間と見分けがつかないくらい、
人間にそっくりなロボット──アンドロイド
それらが普及する世界で、
わたしの前に現れたのは
黒を身に纏ったアンドロイドだった
「わたしに家族はいない」
「よし、なるか。家族に」
けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう
「なあ、名前を教えてくれよ」
「アンドロイドなんて大嫌い」
これは人間とアンドロイドが
ほんとうのさいわいを見つけるまでの物語。
──────どこまでもどこまでも、
僕たち一緒に進んで行こう