ブルー・ロマン・アイロニー

作者花袋 一

西暦20XX年、アンドロイドと人間が共存する近未来。そんな現代で生きるアンドロイド嫌いの女の子と、皮肉屋で粗雑で人の命令を聞かないけれど心優しいアンドロイドのお話



しょうがない


そう自分に言い聞かせて生きてきた





人間と見分けがつかないくらい、


人間にそっくりなロボット──アンドロイド



それらが普及する世界で、


わたしの前に現れたのは

黒を身に纏ったアンドロイドだった




「わたしに家族はいない」


「よし、なるか。家族に」




けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう




「なあ、名前を教えてくれよ」


「アンドロイドなんて大嫌い」





これは人間とアンドロイドが


ほんとうのさいわいを見つけるまでの物語。







──────どこまでもどこまでも、


僕たち一緒に進んで行こう