横浜で一人暮らしをしている大学生、獅童竜一は、純日本人の両親から生まれたにも関わらず青い瞳を持っていた。


 成人の誕生日を迎えたある日、実家から届いたのは母の家に代々伝わるという細身のバングル……と親指大のコロポックル!?


 どうやらバングルにくっついている精霊のようだが、その日から竜一は物についている精霊が見えるようになってしまう。


 気味が悪くなった竜一は通学途中にあるアンティークショップにバングルを売ってしまおうとするが、店主、三好槇は「これは君が持っていた方がいいものですよ」と引き取ろうとしない。


 食い下がる竜一に、槇は「店にある古道具の精霊と話をしてくれるなら」と取引を持ちかける。


 古道具達の願いを叶えたり、然るべき場所へ嫁がせる手伝いをしたりしているうちに、「付喪神鑑定士」としてお店で働くようになる竜一。


 槇や修復師のエドガーとの絆を深める中、やがてコンプレックスであった青い瞳とバングルの関係が解き明かされていく。